toeic>なぜハリウッド映画や名作ドラマではなく日本アニメ？

おそらくですが、多くの方がTVの2ヶ国語番組を聞いていれば、何とか英語がみにつくの
では？と考え、英語のドラマの聞き取りに1度は挑戦されたことがあるのではないでしょ
うか？TVでは米国の映画やドラマが、2ヶ国語切り替え可能な状態でも毎日放送さている
ため、素材はタダで手に入ります。しかし、結果は惨敗でしょう。
英語には｢特有の強弱｣｢スピードの緩急｣または、｢基本単語の単語音の短さ｣｢語順が違う
｣など日本人には慣れない特徴が沢山あるため、いきなり映画やTVドラマでの学習は初期
段階では役に立ちません。しかし、ドラマや映画が素材として使えない要因は実は音質
にもあるのです。

日本アニメの英語音声は、発音だけを仕事にしている声優、いわゆる声のプロが騒音のな
いスタジオで吹き込んだものです。音声は明確で聞きやすくできています。実は海外では
『ジャパンアニメ＝キャラクターが妙にはっきり発音する』と認識されています。アメリ
カの声優もそれにならって、非常に明確な発音をします。それに伴い、発音が良いタイプ
の人が声優として採用されています。NHKラジオ講座の吹き込み音声も学習者向けにかな
り聞きやすく加工されていますが、外国版日本アニメもちょうど同じような感じだと言え
ます。

一方、ハリウッド映画は演技や容姿も兼ねて仕事をしている俳優がしゃべるので、聞きや
すさは俳優によってまちまちです。TVで日本語に吹き替えられた海外ドラマを見た後に、
原音の音声のモノを聞いてみるとイメージがダウンした経験はないでしょうか？俳優のボ
ソボソした英語を聞くより、声優の聞きやすい英語を聞いた方が、音の記憶が脳に残るの
は当然です。

また、ハリウッド映画は実写ロケのため、自然界の雑音が入ってしまいます。これが聞き
取り上ストレスの原因になってしまうこともあるのです。さらに、ハリウッド英語には会
話の全く無い場面が多々ありイライラさせます。日本のアニメは激しいアクション物で無
い限り、セリフの途切れることが相対的に少ないです。