toeic>文字を思い浮かべながら英語しゃべろうとする障害

コレは特に｢CD＋教科書｣タイプの教材よりも、学生時代に語順の理解度を確かめるために
試験でよく出てきた並び替えの文法問題や英作文などをやりすぎた人が陥る障害です。

例えば｢これはすごいことになりそうだ｣という表現を英語で言いたい時に、英作文をやり
過ぎた日本人は｢This will become a great thing｣というような英語を作ってしまいそう
ですが、こういうときに英語圏の人は｢This gonna be great｣を使うのが通常です。｢This
will become a great thing｣は文法的に間違いではないのですが、日本語で言うところ
の｢お酒がまわる｣を｢お酒が脳に流れてくる｣と言うぐらい違和感がある言葉なのです。

文法上の細かいことも、英語としてのナチュラルさにしても、結局最後に頼りになるのは
｢英語では普段こう言う｣｢こういう英語をよく聞く｣という音の残像でしかないのです。正
確な英語を話すためには、学生時代に鍛えたパズル形式の文法問題を正確に解く力よりも
、耳でナチュラルな英語を沢山聞くことによって英語圏の人がいつもどういう言い方をし
ているのかをどれだけ正確に知っているかの方が頼りになるのです。

音の残像記憶を使い、自分の話す言葉に違和感がないか、話しながらコントロールできる
からこそ自然な言葉をスラスラとしゃべれるようになるのです。話すときに｢理屈で詰め
込んだ文法の知識｣や｢日本語一語一語を英語へ置き換え｣などを思い浮かべていたのでは
、いつまでたっても｢文法的には正しいが、不自然な英語を自分で作り上げる｣レベルで終
わってしまいます。